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生野鉱山本部
文化財
現在も三菱マテリアル株式会社生野事業所が稼働するこの場所は、明治初年から生野鉱山の本部が置かれ、鉱山経営の中枢施設が建てられました。正門をくぐってすぐ見える平屋建て、煉瓦造りの白い建物は中門休憩所と呼ばれ、見張り所・モーター室として使用されていました。外壁はモルタルで覆われていますが、レンガの積み方は短辺と長辺が交互に並ぶイギリス積み。その奥に見える寄棟屋根の建物がオリバーフォルター室(旧熔鉱所)です。明治23年頃に建設された工場だとされています。
左手奥には旧混こう所が今も現役の建物として使用されています。明治8年に製鉱工場として、フランス人技師・ムーセらの設計により建てられました。生野鉱山で最も古く、規模の大きい施設です。煉瓦造りの2階建て、基礎は石造りの建物で昭和30年に改装されて総合事務所となりました。現在はモルタルで補強され見ることはできませんが、壁面はフランス積みのレンガ仕上げとなっています。2階の窓枠部分で竣工当時のレンガ積みを見ることができます。
- 住所
- 兵庫県朝来市生野町口銀谷985